草津アカデミーなどでご指導いただいているお二人の先生から、第1回演奏会に対しての「ご祝辞」を頂戴いたしました。
ストランスキー先生、守山先生、ありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Als Präsident des Wiener Waldhorn Vereines und langjähriger Lehrer und Freund des Tokio Wiener Horn Vereines freut es mich sehr, daß dieses heutige Konzert mit Werken stattfindet, die ich teilweise persönlich einstudiert habe.
Ich wünsche dem Tokio Wiener Horn Verein und allen Zuhörern ein schönes und erfolgreiches Konzert und eine ebenso blühende Zukunft.
Lars Michael Stransky
Präsident des Wiener Waldhorn Verein
Solohornist der Wiener Philharmoniker

ウィーン・ヴァルトホルン協会会長として、また、東京ウィンナホルン協会の長年の指導者、友人として、私が自ら指導した作品も含む本日のこのコンサートの開催を大変嬉しく思っております。
東京ウィンナホルン協会と、聴衆の皆様に、このコンサートが素晴らしいものとなり、成功をおさめること、そして、豊かに花開く未来をお祈りいたします。
ラルス・ミヒャエル・ストランスキー
ウィーン・ヴァルトホルン協会 会長
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席ホルン奏者

◇ 東京ウィンナホルン協会演奏会によせて ◇

草津での彼等との初めての出会いから早くも6年が経った。正直言って、彼等との最初の出会いは私にとってただの驚きであった。何も無理をして吹きにくいウィンナホルンとわざわざ格闘することもあるまいに。
次の年も彼等は屈せず再び草津にやって来た。レッスン後半で早くも投げやりなストランスキーをなだめたりおだてたり、とにかく時間は過ぎた。
そして今年の夏、草津での再会は以前とは違う驚きを用意していた。整然と整理されたハーモニー、流れ行く旋律。彼等はもののみごとに変身していた。
この、奇妙なオジサン集団の変身は、一重にストランスキーという卓抜した音楽家の手によるものであり、それに応えたオジサン達の血の滲むが如くの努力の結果であるのだ。彼等はあきらめなかった。そしてストランスキーもあきらめなかった。
この種のアマチュア集団の中で、彼等はとび抜けて幸運なグループである。それは、この6年の間に彼らが真に高水準で音楽的内容の濃い、ストランスキーのレッスンを受け続けて来られたことである。
今年、彼等はただ単に特別な楽器を愛好する団体から脱皮した。特別な楽器、ウィンナホルンを用いて音楽にアプローチするまでに育っていた。
彼らのさらなる飛躍と発展を、本日の演奏会をきっかけに期待したい。

守山光三
東京芸術大学教授



2001年8月 草津アカデミーにてストランスキー師匠と共に。
< 『レコード芸術』 2001年10月号より転載 >


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