このような置き方は、フレンチホルンでは当たり前でも、ウィンナホルンにおいては誤りです。
理由は、「もし上から物が落ちて来たらボーゲン(=円状のマウスパイプ>クルークとも言います)を潰すなど、楽器が一発で駄目になるから」。これは、元ウィーンフィルホルン奏者フィッシャー氏の言葉ですが、それだけでなく、逆さ置きすることでレバー取り付け部に負荷がかかってしまうといった側面もあります。
もし、あなたの近くにいるウィンナホルン奏者が楽器を逆さ置きしていたら、すぐさま次のように(優しく^^;)諭してあげましょう。「もし上から物が落ちてきたら、ボーゲンが潰れてしまいますよ」 |
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ウィンナホルンは「上向き」に置くのが正解。写真のように椅子の上に置く時でも、机などの上に置く時でも、あるいは床の上に置く時でも、とにかく「上向き」です。まぁ、上から物が落ちてくれば、どっちにしても楽器は潰れるのですけど(おいおい!^^;)、でも、楽器の形状からしてこの方が安定しますから、上向きにして置きましょう。「もちろん」(^^;ウィーンフィルはじめ、ウィーンの奏者たちはすべてこのようにして置いています>これが、私たちが作法を踏襲する重要な「理由」だったりして!?(笑)
例外は、例えばウィーン国立歌劇場のオケピット内などで、譜面台に「引っ掛ける」というのがあります。証拠写真は下に表示。
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