2003年11月15日(土) |
ゲスト:ラルス・ミヒャエル・ストランスキー、ヴォルフガング・リントナー
<曲目>
この日の特別例会が実現できたのは、もともとサバリッシュさんのお誕生日関連で何か催し物が予定されていたのが、ご存じの理由でフリーとなり、前夜のWph終演後飲み会でのメンバーのアンサンブル申し出を快諾してくださったことによるものです。我々にとって夢のようなことなのですが、彼らも「練習がしたい」と言ってくれたらしく、あれだけ毎日吹いていて吹き足らないとは・・・全くすごいことですが、やはりオペラがないと吹き足らないようです。ホンマすごい連中です。
ラルス師匠の例会参加は2回目なのですが、今回はリントナーさんを1アシとして終始1番を吹かれました。私は少し遅れて参加したのですが、部屋の入り口から一番遠くに座っているにもかかわらず師匠の音ばかり聞こえてきました。たいへん柔らかく、濃厚な音が今でも耳に残っております。我々にとってたいへん貴重な経験となりました。彼にとって初見の曲がかなりあったので、どこかで間違えてもよさそうなものの、ほんと"完璧"でしまいには楽譜の間違いまで指摘されてはりました。リントナーさんにも師匠との見事なバトンタッチを、我々の目の前で何の打ち合わせもなく披露して頂きました。
わたしにとって印象的だったのが師匠の音が常に長めに感じられたことです。誤解を覚悟で言うとすごく平凡な音楽なんですね。でも決してもたれない。この絶妙なバランスはどうやったら我々にもできるのか、今でもよくわかりませんが、たいへんな宿題を頂いたと実感しております。師匠はアーノンクールとかラトルの影響はまるで受けていない。すごく古いけれどスケールの大きいWphの音楽を感じました。彼ら単独で吹いても常にヴィーナーフィルハーモニカーを感じさせる、いつもながら感心することです。音・音楽を愛おしむ感じが常に私には伝わって来ました。大きく吹いても大事に吹く。今回、師匠に1番を吹いていただき、師匠の音楽性が再度認識できました。
我々メンバーはどうだったかというと、今回の特別例会は順応性が比較的高く、その点喜ばしいことだと思います。一緒に吹きながらも彼らの演奏に耳を一所懸命傾ける、そんな雰囲気でした。薔薇の騎士を知らないメンバーが2名ばかりおられたのが非常に残念ですが、是非とも聞き込んで頂きましょう。
練習後の飲み会にも疲れているにもかかわらず参加くださり、なんと感謝すべきがわかりませんが、ホントわしらは恵まれとる(いつもながらのコメントですみません)。
その1 : 当日の映像
その2 : 当日午後の、2人を連れての河口湖ドライブの写真 |